感慨深いので書く
ついに先日、私の電書が5000冊を超えた。
電書の1冊目を買ったのはいつだっただろう。
それまでは頑なに「漫画はリアル本でなくては!」て思ってた。
本の匂いと感触があってこそ漫画だと。
リアル本は学生時代に買った漫画を1000冊くらい持っていたけれど、家に置いておけなくなり、祖母の家に外部倉庫的にいくらか置いていた。
あれから30年あまり。
父も老齢となり、祖母の家の管理が不安になり、さらには私(&姉)に子も無く、誰が継ぐこともない土地と家を、父は自分が生きているうちに始末したい、とのことで、1年ほど前に売却することになった。
その際、家の始末をしていた時に、そこに置かせてもらっていた、私が学生時代から持っていた漫画が何百冊と出てきた。
管理が行き届いていないまま30年経ったために状態も良く無くなってしまっていて、結果廃棄処分行き。
(大友克洋の「AKIRA」だけは捨てられなかったが)
また、祖父の趣味だった(あの当時で)一冊1万円以上するような図鑑や事典、歴史書や美術書がワンサと出てきて、それらの始末をするのも年寄りには重労働だった。
良い本のであればあるほど紙が良い。つまり重い。
1冊足に落ちただけでも骨折しそうな重さだ。
紙本は要らない
その時痛感した。
管理できる場所がないならリアル本を持つべきじゃない。
いずれ始末に困る。
電書なら、私が死んでも誰にも迷惑はかけない。
あとを継ぐ人間が居ないのだから私は何も残さないに限る、と。
家族が居て、子供もその漫画を読む、ならリアル本の方がいいかもしれない。
でも、私はこの先も独居老人。
現時点、父母や姉が私の漫画を読むこともない。
パートナーも居ない。共有する相手もいない。
だったら電書が一番いい。
電書買い始めたのはコロナ直前くらいだから3〜4年ほどだろうか。
いつのまにか5000冊という節目を迎えたので所感を書いてみた。
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