もう何年も前から気にはなっていたのですが、こういう長く続いているアニメは最初から見ないとなかなか途中から入る気にはなれず今まで見れずにいました。
映画も鬼滅の時の予告で見ていましたがテレビシリーズを全く見ていない状態で映画見にいくほどのモチベーションも出ず。
が、ステイホーム真っ只中の今年の8月からアニマックスで「第一シリーズ 第一話」からやってくれまして、やっとどんなものか見ることが出来ました。
ノスタルジックでとても綺麗な世界観があり、人との関わりや優しさ、その中にある孤独感、妖怪たちとの心の交流、等々によって初っ端から泣きました。
なんだかんだ言って結局優しいニャンコ先生、血のつながりはほぼないけれど心から接してくれる藤原さん夫婦、田沼やタキ他学校の友人とのお互いの思いやり、名前を返した妖怪たちからの親近感といったものと、夏目が家族がいなくて親戚をたらい回しにされていた時代の孤独感との対比が、そこかしこで泣かせてくれます。
妖怪たちは懐いているわけじゃないけれど、一定の距離を夏目との間に保ちながら、それでも頼ったり頼られたり、繋がりを感じられます。
いい奴もいるけど悪い奴もいる。人間と同じ。
けれど、その間には越えられない壁のようなものは確実にあって、そこはそうあるべきなのだけれど、だからこそその境目にいる夏目によって心が揺さぶられる話になっているのかなと思います。
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心に残っている話
小狐のぼうし
小狐の見た目の可愛さと声のいじらしさによって、ちょっとしたことが涙を誘う話でしたが、同じ孤独を持ってると思った夏目が、藤原さん夫婦と仲良く団欒しているところを戸の隙間から見た時の小狐の胸を締め付けられるような思いは物凄く伝わってきました。
失恋と同じ悲しみですかね、アレは。可哀想で可愛すぎて泣きました。
割れた鏡・映すもの
田沼が妖に乗っ取られる2話に亘ったお話。
田沼が好奇心からではなく夏目を思って夏目の見ている世界を見たいと思うことと、夏目が田沼を巻き込みたく無いために自分に乗り移れと妖に迫ること。
それぞれお互いを思っての行動なのに、それは相手にとって幸せなことでは無いということを、妖がその友人への想いを話すことで示される。
頼って欲しいし頼りたい、その関係こそ幸せなのだということ。
優しさに溢れていてやっぱり泣きました。
声優 井上和彦
なんか懐かしい、と思ってしまってすみません。井上和彦さんといえばアンソニーや丘の上の王子様しか出てこないアラフィフです。斑の時の声が丘の上の王子様だったんですかね。もうあの頃の声を覚えていないんですが。
夏目友人帳
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