陰の存在が表に
このコロナ禍で私は大量に電子漫画を買ってます。逆にいうと、コロナになる前は、電子漫画をほぼ買ってませんでした。
私はコロナの前20年くらい漫画から離れていました。その失われた20年の後、このコロナ禍でオタクに出戻った人間なのです。
20年経って驚きました。はい。BLって何?
なにこのBLって言葉の市民権の得ようは。
私の時代では「やおい」と言っていたフィールドだと思うわけですが、もっとずっと陰の存在で、知る人ぞ知る内輪感バリバリの地下で楽しむジャンルだったはず。
確かにイベントに行けば二次創作のそれだけで回りきれないほどのサークルはあったけれど、こんな商業的にジャンルが確立してるとは。あの頃の大手のサークルさんたちのやおい本を商業誌で買える様になってましたわ。
表に出せない、裏で楽しまないといけない、と思ってあの頃は隠れて、しかし大量に買っていたけれど、消費者の規模が増大すれば、裏で楽しむべきものもこうして表に出てくるという典型でしょうか。
ヤバいものでも売れれば時代とともに市民権を得る。考えるとなんかちょっと怖いんですけど。
まぁ90年代はコミケに行くのもコソコソしていたのに、今はクールジャパンとか言われて(コロナ前は)海外からも人が押し寄せて、もはやあの頃とは別モノなんでしょうね。コスプレが街のど真ん中でのイベントになる時代ですしね。…継続は力、みたいな?
オメガバ
自分が浦島太郎だと思ったのは、BLという言葉の他にもう一つ、オメガバースという世界が出来上がっていたこと。
はぁ?でしたよ。なにそれ、20年ってそんな世界観が確立するほどの年数なんですね。
愛があったら子供が欲しくなるために出来た世界観かもしれませんが、結局、子供が出来ることが至高という考え方ですね。生産性が無い、将来性も無いのに愛はある、ってことがBL(つまりやおい)の真骨頂だと思ってたんですけど、そこが根底から覆されてましたわ。
ま、良いんですけどね。
いやはや、四半世紀近くも離れると世界がガラリと変わってしまうんですなぁ。
電子万歳
ただ、電子書籍はBLにも有難いですね。昔のやおい本、どう処理したらいいかこの四半世紀悩んでますけど、電子ならそんな悩みは起こりません。いやはやマジで電子書籍は素晴らしい。
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