(ANIMAXのアニメは今まだ一挙放送の途中だけれども)とても素晴らしい読後感でした。漫画として質が高いなあと。
注意:ネタバレが入っているので、読み終わってない方は読まないで下さい。
絵の上手さ
全員の体つきの違い、キャラクターの描き分け、勢いの表現、コマ送りのような描き 方でのアクションの説明、レベル高いっす。
なによりコートでの動きがよく伝わってましたわ。
最終話のウォーリーを探せみたいな表紙は大作ですな。後ろ姿で(ユニフォームを考えなくても)誰かわかる、っていうのは驚きです。宮ンズの幽体離脱は笑えます。
基本的なデッサンが凄いのかな。話と話の間のラフ絵を見るに、体の描き方のなんとしっかりしていることよ、と思うわけです。
身の厚みとか、その上のユニフォームの感じとか。肩甲骨からお尻の筋肉まで、ユニフォームの下の筋肉が見えるようですわ。
話の持って行き方
いろんなキャラの成長が見れる。烏野全員、そして烏野以外も「ホントにヤな奴」が居ない。
誰もがそれぞれの人生をかけてコートに立っているということがよくわかる。誰もを応援したくなる。
1巻が最終巻の伏線になり得ているなんて、よく出来ているもんだ、と感心します。
そしていろんなことがとてもリアルに感じられた。
澤村くん:怪我をして口から血吐いてコートから出される、月島:指怪我してコートから出される、日向:怪我したくないために頬でレシーブ、コレらを見てきたからこそ41巻で日向が言う「怪我じゃないです、怪我じゃないです」が泣くほど刺さった。
チキショウ影山、あいつが「コイツ熱ある」とかチクらなければなんとかなったんじゃね?!とか考えてしまうほどリアルだった。
そして烏野がなんだかんだ全国優勝しないってのもリアル。まぁ、優勝するんだったら描いてもらわなアカンくなるからね。
日向の髪長いのイイ!と思ったら数コマで終わるってなんやコレ、もっと髪長い日向出せやゴラ、と思ったけど、まぁこういうのもリアル。部活動終わって卒業までボッサボサで過ごしそうだもんね日向。
読み終わって
なんにせよ、こんな歳の人間が読んで41巻は号泣し、45巻で晴々と読み終わったわけです。
素敵な漫画でした。
出来ればもっと読みたかったけど、やはり私は高校時代が好きで、可愛くチマチマしつつも一生懸命な日向を見たいので、大人編はまぁあれくらいでちょうどイイのかも。
大王様はどうしてもまだ見たいキャラだったからリクエストに応えて出してくれたんですかね。
あれはなんかのサービス出演か?と思えなくもない。大王様、キャラ思いっきり立ってましたし。
強いて言えば心残りは、大人の影山日向コンビをもっと見たかったかなぁ、てとこかな。
オリンピックだけじゃん?仕方ないけどなんか寂しい。
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