西国三十三所観音巡礼の旅

雑記

三十三所全部はそう簡単には行けないが、何度かに分けて行けば全寺コンプリート出来るツアーを阪急交通社が出しているので参加した。二度目だ。一度目参加は一年半くらい前になる。

第1回から翌月第2回翌々月第3回と続く三十三所のサブスクリプション販売のようなバスツアー。

しかし私はそんなん毎月も行ってられるか!って人間なので、行ける時に適当に参加させてもらう。自分的に寺がカブらなければ問題無いし、続ければいずれ全寺を巡れるだろう。

番外 東光山花山院菩提寺

西国三十三所はこの観音巡礼の霊場を作った徳道上人と中興の祖である花山法皇にゆかりのお寺が番外として3つほどあるが、その一つがこの東光山花山院菩提寺。

651年に法道仙人開基とある。大化の改新直後じゃん。めっちゃ古い。

6世紀が仏教伝来と言われているわけで、仏教が来て100年もするかしないかの間に、こんな山奥に寺を建立って思うと仏教って凄い勢いの新興宗教だったんだなぁとシミジミ。

てか、マジで山奥。

なんでここに来たナントカ仙人。

仙人は良いかもしれないが、こんなとこに何か建てたって人は来てくれないだろう。誰も人の来ないブログみたいなもんじゃん。あ、自己満足か。なるほど、それならわかるわ。

むしろ花山法皇こそなんでここに来た、だな。引き篭もりたかったのかもしれないけど、引き篭もりすぎ。

しかし、そんな法皇を追って十何人かの女御女官がここに越してきた、とか言う話で、ここらの地名が尼寺(にんじ)。

一体どういうこと?都の生活より、こんな山奥にいる法皇のためにここまで十何人も女が来るって、法皇ってば物凄いアイドルじゃない?

多分その十何人かは選抜で、行きたいけど行けない都を捨てられなかった女も居たと思う。マジで凄いファンクラブだったのでは。恐るべし花山法皇。

観光バスが行けない山奥です。登山口でタクシーに乗り換えて参拝。

でもそれだけ山の上だから、見晴らしも素晴らしい。

有馬富士を上から見るような展望。コンディションが良いと小豆島が見えたりもするそうな。

余談)私は行ってないけれど、外にあったお手洗いは水洗じゃないらしいので、キレイなお手洗いを希望する方は登山口に来る前にどこかで済ませておいた方がいいかもしれません。

第二十五番 播州清水寺(御嶽山清水寺)

もみじが凄い。今は青もみじだけど秋には恐ろしいほどの紅葉になると思われます。

ココも花山院に負けず劣らずの山奥。

ココも法道仙人御開山だそうだがココは山門(仁王門)まで観光バスで行けるので降りればすぐ。ありがたいぜ。

山門通り過ぎると石垣の道。石垣は参道を守るためなのか、制作目的がいまいちわからないが、かなり凄い石垣だ。江戸時代前中期作とのことだが、お城ですか?みたいな。

そこを通り過ぎ(途中ドッグランがあったので犬連れの人も居た)、薬師堂、放生池を過ぎて大講堂。

さらにそれを右に通り過ぎると引退ポスト。なんか大仰に書かれているけど、昔はあったよね、こんなの田舎のよろずやさんの隣とかにさ。それだけ自分が年取ったんだなぁとシミジミ。

ホントもみじが凄い

戻って大講堂でお経あげてから根本中堂へ。

根本中堂への階段、見ると結構気力が削がれる。

まぁ登れるけどね。明治天皇陵に比べたら屁でも無い。

この根本中堂、建物がとても素敵。大正期の再建らしいが細工がとても美しい。

凄い屋根

その奥に行くと清水寺の名前の由来「おかげの井戸」。

水に映ると三年寿命が延びるとか言う話だけど、はい映りませんでした。

帰りに清水茶屋で椎茸茶をもらって、お土産を買う。お土産をこういったお店で買うのは久しぶりでなんだか感慨深い。

コロナ前は大体2〜3ヶ月に一回はどこかの神社仏閣に出かけていたのに。

第二十四番 中山観音(紫雲山中山寺)

開基聖徳太子っていうから、ココもかなりの歴史あるお寺。

行ってみるとめちゃくちゃ大人気のお寺じゃん、ってわかります。

上二つの山寺と違って阪急中山観音駅からすぐのとても行きやすい場所。

参道が仁王門にまっすぐに延びていないので、角を曲がったら急に凄い門が出てくる感じ。

この仁王門、あまりに立派で圧倒されます。前側に仁王様、裏側に狛犬、って言う面白い山門です。

立派な門の中

お寺や神社って階段でヒーハー言わされるけど、ココは何とエスカレーターがある。

歴史ある近代的なお寺

ナニコレ、エスカレーターなんてお寺に作って良いの?て思うけどココは安産祈願やそのお礼で来る人が絶えないので、そういう方々のことを考えて作ってあるようです。なのでご高齢の方でも行きやすいお寺です。

最近御堂の彩色がなされたのか、とてもカラフルでキレイ。五重塔なんて、なかなか珍しい青色の彩色。あまり他で見ない色なので趣が違って面白いです。

赤ちゃんの泣き叫ぶ声があちこちにあるので「静かな境内」とはかけ離れてます。元気な子供がいっぱいのお寺ってことで。

33(正しくは36)のうちの3行った

御朱印は阪急交通社の添乗員の方が代行してくれるので、お経をあげたらあとは自由に境内を見回ることが出来ます。

今回の山寺二つなんて、自分で歩いて行こうなんて思ったら大変な労力だし、金額になると思う。

こうして楽に行かせてもらえるのは本当にありがたい。

自分より高齢の人がほとんどを占めるツアーなので、昼食の内容も結構健康的でよい。

時間が足りなくなることもあるけれど、概ね満足出来る旅なので、また別の回行きたいな、と思います。

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