「寂しくなるじゃん」

「やめんといてー」

退職の日、そんなこんな言葉を男性陣にかけていただき有難い限り。

一ヶ月半しかいなかった会社なのに。

皆んないい人すぎるやろ。

一緒に仕事した女性からもお菓子をいただいたりして、そんな気を遣ってくれたことが嬉しいというか有難いというか。

私のことを思って何かを買いに行ってくれたという労力がね。

入社して一ヶ月半で辞める人間なんて迷惑千万もいいとこじゃないですか。

いっぱい手間も迷惑もかけてるし、早いとこ居なくなってほしいと思われてると思ってたけど、言葉だけでもそんなことを言ってもらえると嬉しいものですわ。

とはいえ、辞めます、って言った時にはこの会社がこんなに居心地良くなるなんて思ってもいなかったんだけど。

辞めるって言ってから実際退職するまでの一ヶ月の間に変わったわ。

辞めるって言った時点ですぐ辞めてたら、こんなこと思うことなく終わっていたな。

辞めたいです、って言ったのが入社して二週間後。

心身共にしんどくて、就業規則もなにも知らない状況なので、その月の末日（その日から二週間後程度）には辞めたいです、と言ったのだけれど、流石にそうは問屋が卸さず、「一ヶ月後で」と言われ。

まだ二週間しか働いてないのに、辞めるまでに一ヶ月あるのー？

その時はウンザリしたわさ。

それなら私が辞めることを皆んなに惜しんでもらえるくらいになって辞めたるぁ！

と心に決めて、馬車馬のように働きました、はい。

知らないことまだまだいっぱいあったけど、新しいことはもう教わらなくていいって状況なので、とりあえず自分ができる範囲のことは全部自分がやる！と思って働いたわさ。

そんな私の作業の間違いを同じ仕事をしているベテラン女性はきっちり確認して指摘して、さらに私が手一杯と見ると手を差し伸べてくれて、本当にどんどん仕事がしやすくなっていったのでした。

一ヶ月前、あんなにしんどかったのにナニコレ！？

そのベテラン女性もなかなか強烈な個性をお持ちだったのに、辞める頃にはとても話しやすい人になってて、これまたナニコレ？！

私が全力で働いたことを評価してもらえたのかな。

ずっと続くとなったらここまで全力では働けなかったと思うけど。

たったの一ヶ月半という、私の人生の職場経験上最短となったけれど、もっと悪い雰囲気でサヨウナラかと思っていたら、むしろ涙涙になってしまい良いのか悪いのか。

辞める時に惜しんでもらえて、私のこの職場での目標は達成した。

学んだこと、いっぱいあった。

これからの職場で活かそうと思う。