THE FIRST SLAM DUNK
映画を映画館で見たのは鬼滅の無限列車以来かな。
久しぶりだ。
「映画を見に行く」というのは、「集中して見る場を作りにいく」みたいな感じがする。
同じ作品を家で見ても、映画館で見るほどは集中して見ることは出来ない。
それは私の集中力の無さなのかもしれないけれど、全集中してその作品を見る場を貰うためにお金払ってるような気がする。
それも映画館の価値の一つなんだろう。
しかしそれに1900円出すのは少し高いと思って私はあまり行かないのだけれど。
完全に1人になれて音響効果も大画面も家で再現できて、特に新作を求めない人は、映画館とか必要ないのかもしれない。
若い世代が多くて驚く
席に着いたら周りが男ばっかだったのは意外だった。
昔はスラムダンクはもう少し女の見る漫画・アニメだったと思っていたけれど、あの頃見ていた女達はもうわざわざ映画館に観にくる感覚にはなってないのかもしれない。
居ても夫婦連れくらいか。
自分と同年代女友達連中、ってのはあまり見かけなかったな。
そしてむしろ若い世代の男友達同志、女友達同士が結構いることに驚いた。
昔のスラムダンクアニメを再放送や配信で見てるのかもしれないが、若者にそれを見させ、さらに映画館に呼び寄せる力がある作品なんだなぁと感慨深い。
そんな自分も若い頃夢中になったわけだけれども。
同じ作品に自分の子供世代が夢中になれるんだなぁ。
まぁスポーツ漫画には時代の普遍性みたいなのはあるかもね。
さすがのクオリティ
なんと言っても作画が素晴らしい。
アニメなのに、アニメだってちゃんとわかるのに、その上でのリアル感が半端ない。
25年前のアニメでは不可能だった3D的カメラワークと圧巻のデッサン力。
デジタルとアナログの最高峰駆使で、まさに彼らがそこに存在しているかのようだ。
スラムダンクを見ていた人間としては、花道目線の内容かと思っていたが、宣伝見てみるとリョータが1番に出てくるのでアレ?とは思っていたけれど、なるほどね。
スラムダンクだけど、リョータ目線で焼き直されていて、それはそれで新しく見ることが出来た。
内容は山王戦だからわかってはいるのだけれど、目線が違うので新しく感じる。
音楽も疾走感あってよかった。
全体的に金払って行った甲斐は十分あった。
時代とともにある映画館
映画館って昔、入れ替え制じゃない時代、朝イチから並んで入って、自由に好きな席に座って、そして閉館までその作品をその日の上映回分(6回とか)繰り返し見たなぁ。
小学生の頃観たガンダムとかね。
今の子には考えられないような無法地帯時代だよね。
あと、立ち見もしてたな。
特にE.T.なんかは立って観た記憶が鮮明だわ。
それも一番後ろでの立ち見ならまだわかるけど、前の方の通路での立ち見。
座って見てる人の邪魔だよね。
今だったら「邪魔!」って思って腹立ってしょうがないよ。
よくやってたなぁあんなこと。
そして、次の回までその通路で立って見ながら待って、帰る人がいるとその席をすぐ取って座るっていうね。
あんな運営でよく成り立ってたわ、映画館。
でも、入れ替え制にシステム的に変わった時、「1回しか見れないのにその値段なの?」と物凄く暴騰したような感覚になって、もう映画はいいわ、って思ったのも覚えてる。
そんな頃なんて正規の値段で1200円とかだったのにね。
今じゃ当たり前のことなんだけれど、常識の変革に脳がまだついていけてなかった。
今となっては席指定までスマホで済ませて、映画館のチケット売り場に並ぶこともなく自動発券して観れる。
行列も何もない。
素晴らしいね。(1回しか見れないけど。)
少し前までチケット売り場のお姉さんと、『この辺空いてませんか』『離れてしまいますが、こことここではいかがでしょうか』とか、そのやり取りのためにエライ行列に並んだよな。
コロナがデジタル化を凄い勢いで推進させたのはわかるけど、確かにあのやり取り、もとから無駄な時間だったわ。
そのための行列やその待ち時間もね。
その対価分も含まれると思えば、妥当なお値段か。
今の世の中、常識に組み込まれてしまって気がつかないだけで、こういう時間とお金の無駄がいっぱいあるんだろうな。
そういうのに色々と気がつく目と頭脳、心を持ちたいと思う令和5年の正月でした。
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