そんな時も来る
日経平均株価がやたらと高騰している。
自分も昨年1年かかって出した実現益を半年で達成した。
今が正しい株価なのかバブルなのかはわからないけれど、やはりこうやって持っている資産が何もしていないのに膨張するのを目の当たりにすると、ただ銀行に預けているのは愚策に思えてしまう。
うっかり預金や貯金をどんどん注ぎ込みたくなってしまう。
少し財布の紐も精神的な面から緩んでいるのが自分でもわかる。
しかし。
今でこそ膨張局面だが、これが停滞・縮小していたらこんな気持ちにはならないだろう。
実際今年の3月くらいまではこんな感覚は一切なかった。
結局は今がどんな局面かによって心が大きく左右されるのだ。
怖い。
この『ただ株を買って置いていたら勝手に価額が上がって資産が増えた』という状態が。
株を持つということ
確かに今の局面は、売れば毎日何千円何万円という利益を確定することができる。
だが、その株を買ったのはいつだったか。
信用取引はしていないから、どんなにマイナスになっても最低ラインは0。
それだけは譲れないラインだが、それでも自分が稼いで貯めてきたお金が、毎日マイナス何十万となっていく状況を、胃をキリキリさせながら眺めていた期間がずいぶんあった。
ずっと低迷していた株を損切りできず、マイナスを抱えていた長い長い期間があって今がある。
もしかしたらマイナスがずっと続いてこんな膨張局面は私が死ぬまで来なかったかもしれない。
今回はたまたまのバブル期以来の膨張局面。
つまり30年ぶり。
30年マイナスのまま塩漬けにして、その状態のまま自分は死んでたかもしれない。
今現在も、買った時から2年も過ぎているが、マイナス過ぎて売れない株も勿論ある。
持っていても二度ともとの株価にまで戻ってくることは無いと思われる。
タイパで考えたらダメダメなのだ。
だからこそ、その会社が好き、応援したい、ファンだ、という感覚が必要だ。
投資というのは長い年月をかけられないのなら、あまり勝負に出ることはお勧めできない。
今回の株価値上がりはありがたいが、こんなのがいつも来るわけではないことを心に刻んでおかないといけない。
電子書籍に浪費する前に。
コメント